しかしながら、ピンナップって言葉は聞いた事あるけど、そもそも何なの?って人もいるかもしれないので、ピンナップについての基礎知識をご紹介します。
ピンナップの「pin up」とは、1930~50年代当時、兵役中の男性などが男ばかりの生活の中に少しでも潤いをと男性向け雑誌などに掲載されているセクシーな女性の写真やイラストを、自室の壁やロッカーに「ピンで貼る」という行為から来たもの。
カメラが普及していなかった時期に男性向けの雑誌に描かれた、女性のセクシーなイラストから生まれたもので、アートジャンルとして先に確立されていました。
中でも1940年代から活躍していたピンナップアートのレジェンド的存在のアルベルト・ヴァーガスの描く独特の柔らかさと妖しさを持った美しい女性はヴァーガスガールと呼ばれ現在でも広く愛され続けています。
私も実は中学生の時に、ヴァーガスガールのシャープペンシルと定規を買ってもらって大事に使っていた記憶があります。
なぜそんな文房具になっていたのかは謎なんだけど。
また、カメラが普及すると白黒ではあるものの、徐々に生身の女性がイラストで描かれていたようなコケティッシュなポージングで誌面に登場するようになり、カラー写真が表紙に使われるようになる頃には、ピンナップモデルは女優への登竜門と言われるようになり、若手女優の宣材写真としての役割もあったようです。
ピンナップ全盛期は1950年代がピークで、1960年に入るとプレイボーイがオールヌードの際どい写真で売り上げを伸ばすようになり、キュートで健康的なお色気が売りであったピンナップは次第に廃れていくようになります。
ロカビリーが生まれ広まった50年代のファッションは、ちょうどハリウッド女優がグラマラスに移行した時期でもあり、ウェストマークされたシルエットやデコルテを意識したカットで女性を最大限に魅力的に見せてくれるものが多く、そこに心を掴まれた女性たちがピンナップファッションをただの一過性のブームではなく、ジャンルとして定着させたといってもいいでしょう。
ピンナップが生まれた当時は男性のためだったピンナップガールが、現代は女性たちのファッションアイコンとなっている。
時代の流れというものは、本当に面白いものですね。
CALL for DOLL Writer : MiwaRock
バーレスクパフォーマー。
ソロのパフォーマーとして活動しつつ、3人のバーレスクパフォーマーで結成したガレージパンクバンド「THE TASSELS」ではベースボーカルを担当し、多数イベントに出演中。
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